1*ツツモタセ

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「裕翔、後ろ癖ついたまんまだよ」 圭人はそう言って 慣れた手つきで 俺の髪をアイロンで はさんだ。 「ほんとに?やっぱり俺って不器用なのかな」 「んー。裕翔の髪はクセ強いからね~しょうがない。」 美容師に憧れたことも あるという圭人は 頼んでもいないのに 嬉しそうに 髪をセットしてくれる。 熱々のコテを髪に 当てるたびに、 わずかに聞こえる ジューッとどこか 美味しそうな音。 .
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