クリアネス

１＊ツツモタセ

圭人に髪をセットして
もらいながら、
おしゃべりに興じるのが
俺の朝の定番で、
その内容はだいたい
いつも同じ。

｢はい、完成!｣

そう言って、
圭人は俺の髪から
アイロンを離す。

それと同時に、
引き戸がガラガラと
重い音をたてて開いた。

開放されたドアから
朝の光が注がれて、
そのまぶしさに俺は
まばたきする。

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