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「へっ?」 真顔で俺の横にいる少し小さめの背の持ち主 半透明のウェーブを被り、裾がふんわりと膨らんだ服を着ている。 「えっと、アテナの第一皇子知らね?」 「それは‥俺だけど。」 きょとんとした顔をする彼。 ‥まさか、 「おいら慧。ウェーンの踊り子」 「やっぱりぃい!!!」 否、可愛いさ。服装と垂れ目が良く似合ってるさ。フニッとした唇だって魅力的だよ。でもさ、 「踊り子って女性じゃないの‥?」 「なにいってんの?」 あ、少し機嫌が悪くなった。 「踊り子ってのは再生の魔力を使えるやつしかなれねぇんだよ。美人なねぇちゃんがなれる訳じゃねぇの。産まれた時から踊り子ってのは決まってんだよ。」 「‥そうなんだ。」
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