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え!? 病気!?
普段のアタシならそう思ったはず。
だけど、今のアタシはそこまで鈍感じゃない。
「ユキは……ズルい」
だってほら、灯くんの顔が真っ赤だ。
夕焼けのせいなんかじゃない。
「無意識に、俺を掻き乱す」
珍しく次から次と言葉を紡ぐ灯くんが、いつの間にか堪えていたはずのアタシの目から零れた一筋に指で触れた。
その指が少し震えていたのは気のせいかな。
「いつも素直なユキが羨ましかった。けど、俺だって毎日心の中で言ってた」
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