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この前は熱で倒れたけど、今は興奮で倒れそう。
このまま死んだらどうしよう。
死因が興奮とか恥ずかしすぎて、あの世でも冷静じゃいられないよ!
「……ユキ」
テンパるアタシの耳に、いつもと同じ灯くんの声が届いたと思ったら、
「……っ!!」
頬っぺたにちゅーされた。
「好きだよ」
布団からひょっこり顔を出した、寝癖つきのイケメン王子。
ちくしょう、いつもと違うじゃないか。でも、かっこいい。
「知ってるよ!」
アタシだってやられっぱなしじゃない。
灯くんの頬っぺたに仕返し。
不意打ちに真っ赤になる灯くんに抱きついた。
アタシと灯くんは小さな頃から一緒。
これからも、ずっと一緒。
〈藤枝さんチの灯くん・終〉
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