言葉に出せない恋愛感情
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――たった一度。 眠る君にキスをした。 「和樹(かずき)、オレ彼女ができた!」 幼なじみ兼親友であるコイツにそう言われたのは、梅雨が明け本格的に夏が始った頃だった。 「へぇ。どんな子?」 何気なく聞いてみれば、今度俺に会わせたいと言ってきた。 だけど、今思えばそれは間違いだったんだ。 アイツと親友だということを、彼女と出逢った時期を……こんなにも運命を恨んだことはなかった。
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