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大学も夏休みに入り、突然受けた呼び出し。
行けば気持ち悪いくらいに顔を赤らめた親友とニコニコしている女の子。
その子と目が合うと、頭の中が真っ白になった。
「初めまして、立花春海(たちばなはるみ)です」
俺は彼女を知っていた。
通学するための最寄り駅で、毎日見かけていた。
親友に紹介された子は、1年前から俺が片思いしていた女の子だった。
「よろしく」
知られてはいけない。
こんな思いはもう、捨てなければならない。
そのためにはなるべく関わらないようにしよう。
そう思っていたのに、彼女は俺とアイツの間にするすると入り込んで、そこにいるのが当然になった。
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