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それから数日。
今日も何だかんだと言いくるめられ、3人で映画に行くことになってしまった。
付き合いたてなんだから2人で勝手に行けばいいのに。どうしてアイツは俺を巻き込むのだろう。
「和樹くん!」
呼ばれて振り向いた先にはいつもの笑顔の春海が手を振っていて、頭ではダメだとわかっているのに、心臓がざわついてしまう。
それを誤魔化すように彼女から目を逸らす。
「アイツは?」
言い出しっぺがまだ来ていない。
てっきり一緒に来ると思っていたのに。
「バイトが入っちゃったんだって」
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