言葉に出せない恋愛感情

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「うん! あの子!」 そう指を指したのは、笑うように糸目になっているネコ。 「うん、いいよ」 財布から小銭を出して、ゲーム機を操作する。 実はUFOキャッチャーが得意な俺は、1回目で位置を調節して2回目でぬいぐるみを取ることに成功した。 「はい」 機械の足元から取り出して春海に渡せば、それをぎゅっと抱き締めた。 「和樹くん、すごい! ありがとう!」 こっちを向いて抱かれているぬいぐるみと、喜ぶ春海の表情はどこかそっくり。
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