19人が本棚に入れています
本棚に追加
「よう。おとなしく待っていたな。このクソアマ」
ガラリと目の前の扉が開き、何人かの人影。
ちらと見えた外は、すっかり暗くなっていた。
――夕方から、ここにいたんだ、あたし。
思ったより時間が経っていないなと考える。
今日は10時から、見たいテレビがあるんだよな。
あぁ…今日の夜ご飯、すき焼きってお母さんが言ってたっけな。
…はぁ…帰れるのかな。
「ふふふ…ここには、もう人は来ない。もとはと言えば、お前が悪いんだ。大人しく俺らに、犯されるんだな……ふふ…ははははは!!!」
何コイツ。キモい。
汚物を見るような目で、その男を睨む。
ドゴッ。
「うっ!」
思わず声が出る。下腹部に激痛。思い切り蹴られたみたい。最低。
「オレにガンつけやがって…どこまでもオレをコケにしやがって!!お前ら!このクソ女の服を引きちぎれ!!」
その叫びを聞いて、わらわらと、汚い男達がよってくる。
あぁ…
犯されちゃうんだな、あたし。
諦めて、目を閉じた。
最初のコメントを投稿しよう!