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「だぁかぁらぁ~!本当に本当なんだってば!」
「あ~~、はいはい。もう、耳にタコだよ」
「夢を見る内容が毎日同じなんて、変だよね?」
「それって、たんに君(きみ)がそう思ってるだけなんじゃないの?」
「むぅ…」
男の子は意地悪く口端を少し上げ、目を細めて笑う。
私はそんな彼の隣りを膨れっ面で歩く。
朝からおはようございます。
私こと、蓮水 翼(はすみ つばさ)。
15歳の高校一年生。
肩より下の茶色のストレートを頭の高い位置でポニーテール、蒼緑(あおみどり)の瞳の普通の女の子です。
春が来て、2週間前に入学式を終わらせた私は今、幼なじみの男の子と登校してます。
幼なじみの名前は、沖田 那岐(おきた なぎ)。
彼も15歳で、漆黒のちょっと長い髪に、翡翠の瞳をしている。
男の子にしては美形で、背が高いから女の子に人気がある。
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