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「あっ・・・うぐっ」
声を出すことすらままならない
「そうそう、大人しく暴れないでいれば、楽に済む話だ」
今度は違う方向から男の声
「どちらにしても辿る道は一緒ですよ」
更に違う方向からも、違う男の声
「屋敷の爆破準備は完了しましたよ」
「こっちも、荷物は全て運び終えたぜ」
「それじゃぁ、貴方が最後ね」
満面の笑顔で、太ももに装着してあるホルダーから鞭を取り出した
「なに・・・を」
「そうそう、貴方はねやり過ぎたの
善良な民衆からお金を違法に巻き上げた
更に、目の見えない女の子を車で轢き逃げ
赦されると?」
笑みも声も何処までも冷たく低い
「おま・・・えらは・・・怪盗のはずだ・・・」
声を振り絞る
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