らぶ秘訣

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  ゆっくりに壁に押し付けたら 戸惑う声がすぐ傍で聞こえたけど 無視して唇を押し付けた。 「んっ…いや…」 「嫌?」 「ちが、んぅ…」 舌を絡めるキス。 まさか風間とこんなことしたなんて思えないけど。 俺だけが知ってればいい感触を 他のやつに教えちゃったら 「ダメでしょう?」 「…んっ」 空の顔の位置が下がった。 立てなくなった体を支えながら 舌と一緒に唾液を送り込む。 それを飲み込むまで口を塞いで そしたらまた送り込んで… これでもかってくらいゆっくり掻き回した。 押し返す手は繋いで なるべく優しく… したつもりだったんだけど。 気が付いたら 空は苦しくて泣いてた。 「泣いたって駄目だよ」 シャツの中の背中を撫でると余計に泣き出す。 あーもう 泣いても駄目って言ったのに。 「泣きたいのは俺だろ?」 恋人がちゅーされたんだぜ? しかもあんな馬鹿に。 .
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