655人が本棚に入れています
本棚に追加
よく行く店の個室。
酔っ払ったりーだーがアイスを食ってて
「お前、なにゆえ…?」
「んふ~。おいしいよ」
チーク塗ったみたいに赤い頬と
いつもより潤んだ小さな瞳。
その目に映ってる自分を見ると安心する。
今、この人が見てるのは俺なんだって。
でも、分かってる。
俺らは仲良し
キスだってする
そんくらいの。
「やす、げんきないなぁ」
「…ありますけど。元気」
置いてあった飲みかけのビールを飲み干したとき、りーだーの携帯が鳴った。
相手はきっと修さん。
この人の話し方で分かる。
「もしもし~。あぁ~」
あぁ、とかうぅんとかしか言わない彼。
さっきより顔赤くない?
修さんと電話してるから?
見つめられるのが耐えれなくなって目をそらした
.
最初のコメントを投稿しよう!