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「またヤんの?」
「しよ?」
冗談で言ったつもりだったのに
まさかの返答と
色っぽい表情にドキッとした。
さっき煙草を吸ったから
そのせいで心臓が速い
ってことにしておくけど。
「やすのたばこ、すき」
「苦ぇだろ」
「にがいけど。すき」
「物好きだねぇ」
なんつって、本当は嬉しい。
朝のセックスは眠さとだるさで
全然やる気のない空。
自分から誘ったくせに
積極的なことは一切しないの。
「やす…ちゅう…」
そのくせこうやって
キスばかりせがんできて
煙草の苦さで顔を歪めるから
本当に好きなのかと思うけど。
そういえばさっきの煙草
どうなってんだろ…。
危ねぇよなぁ…火事とか。
「ぅ…ふ、ん…」
「キス、ばっか…」
「ふ…っん…すき、だもん」
唇持ってかれるんじゃないかってくらい
「中毒、なん、じゃねぇ?」
「ちゅ、う…ごく」
「ち、げぇよ…」
キス中毒?
いや、俺の限定だけど。
じゃないと許さねぇけど。
「や、す…も」
「…ん?」
「ちゅう…すき、じゃん」
そりゃあね。
だってあんた可愛いし
「…中毒だね」
正直、もう今さらな話。
大分前から発覚してんでしょ。
「やす…すき」
そんなん俺もだよ。
ずっと前から愛してる。
分かってる
俺、お前中毒。
end
吹いたw 私吹いたw
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