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『だって、俺が心配だから』
恥ずかし気もなく言いきった相手に、呆れながらもお礼を言って電話を切った
言われた通りに古いバーを曲がって、また走る
20メートル先に急に現れたノッポな影に、私は思いっきり息を吸った
「陽介っ」
走る速度を上げる
急がなきゃ…
頭を掠める言葉に、もつれそうになる足を必死に動かして、やっと陽介の所までたどり着いた
陽「やばい、間に合わない」
咲「場所は!?」
陽「こっち、リサーチ済みだから!!急がないと、限定版DVD『ついに完結!!涙、涙のポケ●ン最終回。お前のハートもゲットだせ!!』が奴らの手に渡る…っ!!」
咲「何としても食い止め…………は?」
陽「は?じゃない、走れ!咲良!限定版DVDだよ!?限定版だよ!?」
…な ん だ と ?
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