第二話 決意、旅立ち

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ケータは今までにない気持ちで村を歩いていた。 会う人々に感謝され、尊敬の眼差しで自分を見られる。 それは今までになかったことだったからだ。 (なんか……嬉しい……) ケータは俯きながらも、高揚する気持ちが鎮まることはなかった。 「……ケータ!ケータってば!!」 だからこそ、道具屋からの呼び掛けに中々気づけなかった。 「ケータ!!」 それに気付いたのはネリーが眼前で不機嫌そうに腕組みをして立ってからだった。
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