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ケータは今までにない気持ちで村を歩いていた。
会う人々に感謝され、尊敬の眼差しで自分を見られる。
それは今までになかったことだったからだ。
(なんか……嬉しい……)
ケータは俯きながらも、高揚する気持ちが鎮まることはなかった。
「……ケータ!ケータってば!!」
だからこそ、道具屋からの呼び掛けに中々気づけなかった。
「ケータ!!」
それに気付いたのはネリーが眼前で不機嫌そうに腕組みをして立ってからだった。
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