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「この村はあんたが倒した最弱ランクの魔物を見たくらいで大騒ぎするぐらいの村なの……」
わかる?と続けるネリーだが、
「全然わかんない」
ケータは鼻を鳴らすとそっぽを向いた。
すると、またネリーはため息を吐く。
「……これを見なさい」
ネリーはポケットから一枚のカードを取り出す。
そこには大きくBと書かれていたがそれ以外は読めなかった。
「……ごめん。カッコつけて見せてくれたけど読めない」
「カッコつけてないわよ!!」
ネリーはまたカードをポケットにしまった。
「私はギルド王の剣のBランク持ちなの。王の剣ぐらい知ってるわよね?」
これはケータも知っていた。
この世界はギルドが乱立している世の中だ。
そして、その王の剣というギルドは討伐ギルドの中では群を抜いている強さ――最強であろうギルドだ。
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