第三話 王都への道のり

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王都への道のりは、心とは別に体は好調であった。 アクセサリーが強力すぎるのである。 村人達からもらった一式は、 口が裂けても言えないがちょっと邪魔というだけで重くもない。 (走る、か…) ケータの心にあった一つの気持ち。 (野宿はまだ厳しい!) 王都を見据えると、ケータは走り出した。 さすがは、最強最悪のアクセサリー。 この速度で行けば、三日と言われていた道のりは、 夜には着くであろうスピードだ。 もし、パラメーターが見えるのであれば、 ケータのパラメーターはカンストに近い数字をしていることであろう。 レベル2か3の状態でだ。 ゲーム内では取ることに意味があって、 取った後のことは考えてないいんじゃないかぐらいのパラメーターアップ率だ。 とにかくケータは走った。 どれぐらい走っただろうか、 急にケータは立ちとまる。 (声が……) 森の中から、声が聞こえたような気がした。
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