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なぜ、装備を知っているか。
気づいたきっかけはこの村の名前、そして地理。
ケータがいた世界でやりつくしたゲームの世界の中だったからだ。
最初はもちろん戸惑ったどころか、泣いた。
本来ならすぐにでも出ていくはずの村。
だが、戸惑いも含め、いきなり旅、と言われてもピンとこないケータは薬草を取って売っては暮らしていた。
それらの知識はネリーに教わっていた。
(はぁ……またドゥルーさんにお世話になるか……)
ケータは内心ため息を吐くと、ドゥルーの後をついていく。
何度も言うが、この村は裕福などではない。
男一人をいつまでも養えるわけがない、そう考えるとケータは肩を落とすしかなかった。
しかし、背にはらは変えられないケータはまたドゥルーの宿屋に泊まるのであった。
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