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翌朝、ケータは様々な声によって起こされる。
「魔物が攻めてきたぞー!!」
「魔物だ!!」
「ギルドには連絡したのかっ!!」
「そんな時間ないだろう!!」
まだおそらく八時前後。
ケータはそれらの声によって目を覚ます。
「ケータ!起きてるかい!?」
「……ドゥルーさん。どうしたの?」
血相を変えて、ケータの部屋に入ってきたのはこの宿屋の店主。
「ケータ!魔物の群れが攻めてきたんだよ」
「えっ?」
「早く逃げろ!!」
ケータは急いで、机の上に置いた兜、そして、椅子に立て掛けて置いた剣を取ると外に躍り出た。
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