70人が本棚に入れています
本棚に追加
/35ページ
「ケータ逃げろ!」
そう急かすのはドゥルー。
また宿屋付近に住む村人達だった。
しかし、ケータが見たものはゲーム内では経験がない初期の状態でも倒せるような魔物の群れだった。
(キガウォルフ、ゴブリン数匹に、キガスレね……)
キガウォルフ、ようは飢えた狼。
キガスレ、木の魔物。
根を足のように扱い、枝を手のようにつかう。
ゴブリン、鼻がでかい。
「ケータ!何を!?」
ドゥルーが叫ぶや否や、ケータは尋常じゃないスピードで魔物に迫る。
薬草をつむ際に何度も倒していたケータは、勢いそのままに魔物を切り伏せた。
最初のコメントを投稿しよう!