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ケータはおよそ人には見えないだろう速度で、魔物達を切り裂く。
魔物は淡い光になると天へと昇る。
これにはケータ自身感謝していた。
生々しい死体でも見ていたものであれば、ケータはここまで強く剣を振れていないだろう。
ケータは魚すら捌いたことのない普通の青年だ。
命を簡単に思ってはいないが、自身を守るためとはいえそれを奪うことを割り切れてはいないだろう。
「……け、ケータ」
ドゥルー、また村の一同はあまりのケータの強さに口を開けたまましばらく動くことはなかった。
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