プロローグ

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それにしてもここの刑務所の警備は手薄過ぎやしないか…?俺達が襲撃を開始してから向かってくる兵士の数は少ないし弱い。 「それにしてもここの人間は弱いなぁ~。やる気ねぇのか?」 モーナも俺と同じことを思っていたらしく、自身の短い黒髪を掻き毟っている。 俺達‘W8’の存在がほぼ公になった今、顔を隠す必要性もなくなったらしくてフードを被っていない。 モーナの特徴を言えば身長があまり高くないことくらいで、俺達のムードメイカー的ポジションだ。 「…油断大敵…」 無口で静かなザニアの特徴はロンゲの金髪で長い前髪は目を隠してしまっている。 「わかってるって…お、また来たぜ」 牢屋の通路としては少し広いこの場所の一室から鎧を着込んだ兵士が3人出てきた。 「貴様等!ここのなんのようだ!?これ以上先には進ません!」 怒鳴り声を上げ、各々の武器を構える3人。コイツ等からは全く強さを感じない。言わば雑魚だ。
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