116人が本棚に入れています
本棚に追加
「…て、ことで提案なんだけど」
来た。と思った。
彼女がこういう綴りで言ってくる時は決まっている。
「合コンいかない?今度のはいーわよ。イケメンぞろいだとか。」
「ごめんね、遠慮しとく」
「えー!?イケメンなのに??あんた男に興味ないの…?」
男性に興味がないわけじゃない。理由は別にある。
だから私は軽く苦笑してその話題を避けた。
始めは納得のいかない顔をしていても、別の恋愛トークを始めれば彼女の機嫌は直る。
そう、
私は性格の悪い女。
友達との付き合いなんて、こんなものだ。
それから学校について席に座り………ケータイをいじる。とある掲示板を開くと、新しく書き込みがあった。
《田中敦司35歳。1万円でどう?>>夢》
ビンゴ。
ふふっと笑ってから慣れた手つきで返信しようと書き込みをする。
《どこまでをお望みですか?それによって金額が異なります。>>田中さん》
こんなものかな。
あとは相手の出方によって………、
書き込みはすぐに表示された。
そこには汚い…いや
掲示板で見るから汚く聞こえる言葉なのだろうけど。
書いてあった。
《SEX。>>夢》
最初のコメントを投稿しよう!