不思議な人物

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腰が……痛い。 今日は休日、おかげでいつもよりゆっくりとしていられる。 「姉ちゃん大丈夫?最近、疲れた顔してるじゃんか」 中学生の弟はこれから部活らしく、ジャージにスポーツバッグをしょっていた。 「………ごめんな、俺も高校に入ったら…」 「その話はいいから!早く部活行ってきなよ。ついでに帰りにいちごミルク買ってきて!!」 「い、いちごミルクって…ガキかよお前ー。しょうがないなあ…。」 頭をかきながら、弟の暁は家を出た。 ふうー……… 昨日は散々だった。 田中という男、きっと35歳というのも嘘。 普通に40代後半だし。 若い女が嬉しいのか…妙に盛ってたし。 ……気持ち悪い ピロリン ケータイがなると、田中じゃないかと顔が青ざめる。 だが来たのは鞠亜からのメールで、少し安心した。 することがない。 こんな日は、掲示板を見る日に適していると私は思う。 ………と 私は驚いた。 《相談にのってほしいんだけど、駄目かな?>>夢さん》 ――――――え? なんだろう、この文章。 相談って…… 確かにここは出会い系サイトだけど、ここの掲示板は援交メインなのに。
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