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呟きを聞きながら、昨日歳三へ譲った真生の隣が意識下で遠くなっている事に気付く。
取り残されたような寂しさと、幸せを願う想いが同率でせめぎ合った。
「もう土方さんのもんなのに、あいつがここからいなくなんのは凄ぇ嫌なんだ。」
声が震え、拳は固く握り絞められている。
総司も自分の中で折り合いがつかず、納得出来る答えを探しさ迷う途中で苦しんでいた。
潤んだ瞳を隠し、口だけに無理矢理笑みが浮かぶ彼に烝は暫く何も言わず付き合う。
二人は置かれている状況こそ違えど、行き着く選択肢は抱える気持ちにけりをつけるしかない。
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