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その時、無言で障子を開けて歳三が部屋に押し入った。
二人が驚いている間に、乱暴な動作で布団の横へ胡座をかく。
「一応話の結論が出たんでな。
様子見がてら報告に来た。」
何故か眉間は深く寄せられ、どう見ても不機嫌で話し出す前に舌打ちまで打つ有り様だ。
真相を明かしたところで離席した二人は何があったのか分からず、緊張しながら歳三へ集中し次の言葉に備える。
そもそも屯所とはいえ寺社の一角で、女である真生がいる事自体最初からあまり貸し主に良い顔はされていなかった。
「真生ちゃんがいなくなるなんて、僕は絶対嫌だな~。」
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