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正直なところ、動けるなら一刻も早く医者に連れて行きたい。
その考えは眉間の皺と溜め息に変化し、ますます真生を萎縮させる。
自室へ戻ろうと身を翻したが、烝は素早く立ち上がり彼女の前に回り込んだ。
視界に突然入った影は、一瞬真生の身を固くする。
体は以前と変わらなくても、昨夜起きた恐怖が根深く息づいていた。
「あぁ、恐がらせるつもりは無かったんや。
部屋まで送ろ思ってな。」
烝の視線に歳三が無言で頷き、別段何をするでもなく普通に部屋まで送り届ける。
結局暫くの間休養を強制され、簡単な繕い物ぐらいで日々は過ぎ去った。
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