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一月程経って真生にも漸く笑顔が増えてきた頃、突然伊東は彼女の部屋へ訪れる。
あれ以来姿は見ても周囲が頑なに近付けようとしなかったのだが、頃合いをみて謝罪させる為に連れて来たらしい。
処罰を免れたといっても、幹部以上は鈴木に対して並々ならぬ警戒心で接するようになった。
一や平助は共に伊東派といる為、表立って言い争ったりはしないが腹へ一物抱えた雰囲気を纏う
それを気にする鈴木ではないものの、真生に対しては一度面と向かって謝りたいと兄に頼み込んだ。
自分が付いて行く事を条件に、まず伊東は一人で真生へ伺いを立てる。
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