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「くくっ、俺が父親とはな。 まぁ何にせよ、二人揃って元気で良かったぜ。」 歳三を見下ろす形になって、周囲が好奇の目で二人に注目する。 真生が急いで自分を下ろさせ、その場から逃げるようにして離れた。 歳三は寄りたい所があるらしく、屯所近くの光縁寺という板が掛かった寺を訪ねる。 「ここは真っ先に報告してぇ人が眠ってる。 お前ぇも久々に山南さんと会いてぇだろ。」 寺の名前に聞き覚えがあり一度は行こうと思っていたが、辛い気持ちしか沸き上がらずいつも寸前で押し留まっていた。 迷う素振りも無く、歳三が一つの墓前にしゃがみ込む。
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