1人が本棚に入れています
本棚に追加
「解離性障害って知ってる?」
私、正にそれなの。
私の中には私以外の人がいて、いつも私の傍にいる。辛いとき、悲しいとき、傍にいてくれたのは彼だけだった。
でもね、私は彼を抱きしめることは出来ないし、彼もまた私に触れることなんて出来ないの。
「ね、可笑しいでしょう」
他人からしたら、自分で自分に恋してるとしか思えないものね。
「でもね、私、彼のことが好きなの」
突然現れて、私に優しくしてくれて。
「だから、貴方とは付き合えないね」
やさしく、つきはなして
(彼女の隣より近い場所があったなんて、僕は知らなかったんだ)(そうして彼女のうちに恋い焦がれる)
最初のコメントを投稿しよう!