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二人はその場に倒れ込み、ユーセイは転がってきたハロの頭突きによって起こされる。
「う、う~ん…。」
「ユーセイ、オキロ…。ユーセイ、オキロ…。」
「ハロか…。痛たた…。」
ユーセイの腕には割れた食器の破片が刺さり、血がポタポタと垂れている。
「ユーセイ、トマトジュースコボシタノカ。」
「ハロはこんな時でもボケてくれるのか…。な、ナツミ…。」体を揺すってもナツミは起きる気配はない。
頭を打ったのだろうか…。
「何があったんだ…。ハロわかるか?」
「……。データジュシンカンリョウ。ニュウコウゲートデバクハツアリ。ジュウミンワ、スミヤカニチカクノシェルターニヒナンセヨ。」
「…!そりゃ大変だな。早いとこ俺たちも避難しないと。」
「ハナビデモウチアゲタノカモナ。」
「そんなことならいいけど戦争だったら大変だな。車が無事だといいけど・・・」
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