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あれからずっと、あのメールのことを考えていた。
差出人不明。
ただわかることは、俺を教師だと知ること。そして、聖を知っている人間。
この学校に通う、生徒か教師か‥いや、別にこの学校のものじゃなくても俺が教師だと言うことを知る者はいるだろう。
そして、必然的に聖のことも知ることになったのかもしれない。
机の上の携帯電話と睨み合っていると、部屋の扉が開かれる。
「先生‥居ますか?」
扉を半分くらい開け、声の主は、にょきりと顔を出す。
「聖!」
さっきまでの悩みが嘘のように吹っ飛び、俺はにっこりと聖に笑いかける。
聖はそんな俺の様子を見ると、部屋の中へ入り、いすに座る。
ここは2棟1階の理科準備室。俺の仕事場であり、聖とのお昼ごはんを楽しむ憩いの場所。
俺は、自分のクラスの生徒、神埼 聖とつき合っている。
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