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久しぶりに開かれた
青空の下に出た
「気持ちぃーな」
「三年もコンクリートの
壁の中にいたんだもんね?」
いちいち口を挟んでくるのが
少し気に障る
「そうだな。博士!
とりあえず大学へ
連れてって下さい」
「しかし君、
あんな所へ行くよりも
日本宇宙センターへ
向かった方が…」
僕は話を遮って口を挟んだ
「僕に従ってくれないなら
協力しません
協力する気になっただけ
奇跡ですよ…」
「…わかった」
下手に出れば時間がかかるので
立場を最大限に
利用しようと思った
「では、出すよ?」
博士の車で大学へと向かった
街の空気は以前より
汚れていたが
風を切るのは気持ちよかった
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