伝説

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――我らの兄星に 危機が迫っていると使節来たる 彼らの作った鳥に乗り込み 幾人かの戦士を送り込む これより後 その生き残りの話を元に記す 黒い闇が星を喰らいながら 近づくのが ついにこの星に降りつ 我が星と同じく 緑にあふれていた大地は 一瞬にして真紅の荒野に変わり 生命が消え失せた 兄族の知恵は我が星と 兄星をつなぐこと星の瞬く間 その技を持ってしても 勇民倒れゆく ついに星追われ 我が星に向かい逃ぐ 破滅覚悟しし時子星の光差す 闇雲その光嫌い 兄星の裂け目に逃ぐ その期逃さず 身を捨て穴をふさぎ その命白銀の栓となりて輝く 我らを母性に送り兄族旅立つ その勇ここに記す――
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