賭け

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――アメリカに着いたのは 翌日の夕方だった 早速、 宇宙研究センターへ向かった ピーッガシャッ!! 「えらく厳重ですな」 「様々な貴重な資料が  ありますから」 僕らを先導する いかにも頭の良さそうな 日本人が無愛想に答えた 何枚もの扉を抜けて ようやく お目当てのものにたどり着いた 「ここです。」 「ありがとう。  早速、調べさせてもらって  良いかい?」 「壊さないなら良いですよ」 何とも憎たらしかったが 時間もないので 火星の石が発する エネルギーの調査を始めた 「やっぱり!  痕跡のこってるよ!  でも、今のヤツが発している  ものよりずっと  単純な波形だ!!  これと似た波形を発する  物質を探せば何かヒントに  なるかも知れない…」 「似てる…何だろう?」 玲子が突然言い出した 「見たことあるの?」 「うん…でも、  思い出せない…」 「そうか…なるべく早くね!  今日はもう二人共  休んで下さい!!  僕はもう少し続けます」 「悪いね…正直何も  力になれやしない」 「頑張って思い出すね!」 二人は部屋を後にした どうして僕は頑張って いるのだろうか こんな世界飽き飽きしていた はずなのに…
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