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とある辺鄙な村。そこに一人の働き者の少年がおりました。その名をハイドと言います。
彼は赤ん坊の時に森で魔物に襲われかけていたところをこの村の農家であるレントンに助けられ村まで連れてこられたのでした。
そしてその日から18年が経った夜。
レントンはハイドに自分は実の父でないことを告げる決意をしたのでした。
「なぁ、ハイド。」
農機具の手入れをしながらレントンは呼びかけました。
「何?父さん?」
台所で食器を洗っていたハイドが食器洗いを済ませてレントンの傍に来ました。
「あのな……大事な話があるんだ。」
「誕生日プレゼントはいらないよ!」
レントンがハイドと出会った日。それがハイドの誕生日となっていました。
「いや、その話ではなくて……」
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