14人が本棚に入れています
本棚に追加
そして、数分後にまたさっきのホールへと集合時間となり、ホールへと向かった。
「はぁ、めんどくせぇ…」
行く途中で舞と遭遇した。
「あ、沁ー!」
「よぉ、舞」
「またみんなで集まるんよね。」
「みたいだな。めんどくせぇ」
「まぁまぁ。沁って団体行動苦手?」
「んー…あんまし好きじゃねぇかな」
「そっか」
舞は少し残念そうに頷いた。
「…んな顔すんな。舞との絡みは嫌いじゃねぇよ」
頭を軽く撫でると嬉しそうに顔をあげた舞。
その顔に少しときめいた。
集合場所につき、先生方の自己紹介や、姉妹校の先生方も何故か来ていて自己紹介をした。
全部の紹介が済み、時は夕暮れ時。
晩御飯まで少し時間があり、舞を誘って館内をうろうろしていた。
「沁ってさ、あまりしゃべらないほう?」
「っていうより、あまり人に慣れてないから無口なだけやで。仲良くなったらしゃべるタイプやねん」
「じゃ、沁がめっちゃしゃべるようにがんばるわ!」
舞はケラケラと笑った。
無意識に俺の手は舞の頭をまた撫でていた。
舞と居ると心が落ち着く。
なんでだ…?
しばらく舞としゃべっていると
「沁って、彼氏いてる?」
舞が恋バナを持ちかけてきた。
「彼氏?いてねぇけど…」
最初のコメントを投稿しよう!