第ニ章:旅行

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そして、数分後にまたさっきのホールへと集合時間となり、ホールへと向かった。 「はぁ、めんどくせぇ…」 行く途中で舞と遭遇した。 「あ、沁ー!」 「よぉ、舞」 「またみんなで集まるんよね。」 「みたいだな。めんどくせぇ」 「まぁまぁ。沁って団体行動苦手?」 「んー…あんまし好きじゃねぇかな」 「そっか」 舞は少し残念そうに頷いた。 「…んな顔すんな。舞との絡みは嫌いじゃねぇよ」 頭を軽く撫でると嬉しそうに顔をあげた舞。 その顔に少しときめいた。 集合場所につき、先生方の自己紹介や、姉妹校の先生方も何故か来ていて自己紹介をした。 全部の紹介が済み、時は夕暮れ時。 晩御飯まで少し時間があり、舞を誘って館内をうろうろしていた。 「沁ってさ、あまりしゃべらないほう?」 「っていうより、あまり人に慣れてないから無口なだけやで。仲良くなったらしゃべるタイプやねん」 「じゃ、沁がめっちゃしゃべるようにがんばるわ!」 舞はケラケラと笑った。 無意識に俺の手は舞の頭をまた撫でていた。 舞と居ると心が落ち着く。 なんでだ…? しばらく舞としゃべっていると 「沁って、彼氏いてる?」 舞が恋バナを持ちかけてきた。 「彼氏?いてねぇけど…」
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