君が好きだから

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今日は長太郎と昼飯を食べる約束をしている。 オレはそのため長太郎を迎えに行って食堂へ向かうことになっていた。 なので、オレは二階の廊下を歩いていた。 すると長太郎を発見した。 「お~い!長た…」 よく見ると長太郎が女子と喋っている。しかも笑顔で。 仲良さそうだな。もしかして長太郎の彼女だったりして… 自分で想像しておきながら落ち込んでしまった。 でも、長太郎だって年頃の男の子な訳だし、オレより女の子の方がいいよな。普通。オレが長太郎の立場なら…って、何考えてんだよ!激ダサだ。…パン買って跡部達と食うか。 長い葛藤の末、オレはその場立ち去った。 「宍戸さん、宍戸さん!!」 今は放課後。 当然、部活中だ。 「何で無視するんですか!」 「してねぇよ。お前こそちゃんと部活しろ」 本当は無視していたのだが、つい返事をしてしまった。 長太郎の顔を見ることができない。 「じゃあ、こっち向いてください」 やっぱり言われてしまった。 「バカ言ってねぇで練習するぞ!」 誤魔化す、オレ。
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