キミの側で

１

｢もうすぐ１年だね｣

｢もう１年か｣

付き合ってから１年が経とうとしていた

｢まーよく喧嘩したのに続いたものだね｣

和樹はパックのジュースをチューチュー飲みながら言った

｢飲むか話すかにしなさいよ｣

飲んでいたパックを横から取り上げ自分の口に運ぶ

｢あー!!
瞳のバカ!まだ飲みたかったのに｣

睨んでこっちを見てくる和樹

｢和樹がよくやることじゃん。仕返し｣

ヘヘンと笑って言い返した

｢だからよく喧嘩するんだよ、俺たち｣

机に俯せながら私を見て言った

｢すぐ仲直りするじゃん｣

そう言いながらジュースを飲み終わりゴミ箱に投げた

｢あの時は凄かったな!瞳の嫉妬!｣

和樹は俯せのまま右腕を伸ばし、私の頬に手が触れた

｢しょうがないじゃん…。あたしだってあの時はいっぱいいっぱいだったんだもん｣

２人で１ヶ月前のことを思い出す