キミの側で

１

あれは１ヶ月前

私の誕生日前の出来事だった

｢瞳ってもう少しで誕生日？｣

いつものように部活が終わって二人で帰っていた

｢うんそうだよ!１８禁解禁!｣

｢あー俺も早く解禁してー｣

｢とか言って年誤魔化して、勝手に解禁してるんじゃない｣

疑いの目、半分冗談に言ったつもりだった

｢なんで瞳分かるの!!｣

一歩分後ろに下がって驚いた顔で私を見ている

彼氏彼女だけど手を繋いで帰らない

いつも和樹はポケットに手を突っ込んでいて繋げなかった

だから簡単に動き回ることが出来る

｢冗談で言ったのに…
見てるんだ…｣

男の子だから仕方がないと思っても、やっぱり嫌だった

｢そりぁ俺だって健全な男ですから。しょうがないじゃん｣

開き直って
いや
開き直り過ぎて偉そうに言う

｢そうですか｣

私も割り切るしか無いのかもしれない