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昭和のアニメのようないかにもセンスのない子どもの形の看板で、飛び出し注意だとかそれらしい教訓が書いてあったはずだ。
雨風にさらされて大部分を失っているのだが、なぜか「守ろう!」という文字だけが黒々と残っているので近所の子どもからはまもるくんと呼ばれている
まもるくんの前には踏切があって、目印の少ない田舎道で場所を説明する際に重宝するのだ。
ちょうど踏切をはさんでまもるくんを視界に入れたとき、踏切がカンカンと音を立てて赤く点滅した。
低い機械音を立ててミツバチカラーの遮断機が下りてくるのを、サトルは舌打ちして睨みつけた。
(30分に一本しか来ないくせに)
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