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汽車(電車なんか走ってないド田舎なわけで)から下りると、突然友人が彼女に声をかける。
「ねえ、こいつの話があるっていーよーもんね(話があると言っているんだけど)」
え? 聞いてないんですけど?
と、突然おとずれた告白タイム、僕はドギマギ、アタフタ、しどろもどろ、そわそわ、とりあえず頭、真っ白なわけで。
駅前の電話ボックスの前、青いベンチにバッグを置いて、とりあえず世間話。
「あつかよねー」
「あつかねえ」
「学校、楽しか?」
「うん。楽しかよ」
オウム返し、尻切れトンボ、続かない会話。
すると彼女。
「ところで、話って何(なん)?」
早くも確信をつかれ、甘いひとときなど迎えられるわけもなく、撃沈していった戦友たちの姿が走馬燈のようによみがえっていく。
「あのさ、つきあってよ」
「よかよ」
「え?」
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