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「パパ~!起きて~!」
起きろボケ!
「う~ん 何時だ~?あれ?リサどうしたんだ?」
「パパ~リサね、学校行きたくないよ~」
とパパに抱きつく
学校行きたくない?
そんなの嘘に決まってるんだけど♪
パパはベットから上半身を起こすと、優しくアタシの頭を撫でながら
「どうしたんだ?学校で虐められてるのか?」
「朝ね、怖い夢見たの…虐められる夢
だから学校、行くの怖いの」
そんな夢見て無いけどね!
確か、今朝見た夢は、アイドルになる夢だったな♪
あはは!
「リサ、大丈夫だよ!それは夢だから、現実じゃないんだ。本当に学校でリサが虐められたら、パパが学校と虐めた子に文句言ってやるからな!」
「本当に?」
と、アタシは目をウルウルさせてパパを見つめた。
「あ~!本当だよ!当たり前じゃないか!パパはリサの正義の味方なんだからな!」
ぷっ!
何だよ、正義の味方って…
アンタ ヒーローテレビ見過ぎたんじゃね?
それにアンタに文句言う何て、そんな度胸あんのかよ?
マジ ウケるんですけど~!
ほらね♪
大人は甘えられると弱いの
得に可愛い娘なら尚更ね♪
「パパありがとぉ~♪パパは、リサの正義の味方だよね?」
「そうだよ。パパが嘘ついた事あるかい?」
「ううん 無いよ!じゃあ、リサ学校行って来るね♪
パパ行って来ま~す!」
「ああ 気を付けて行っておいで」
アタシは寝室のドアを、わざと強く閉めた
嘘ついた事が無い?
嘘ついた事が無い?
嘘つき!
嘘つき!
嘘つき!
今のだって嘘だろが!
アタシは、寝室のドアを思いきり睨んだ
バタン!
閉めたはずのドアが音を立てた
人間は嘘つきだ!
この世の中に、死ぬまで嘘を付かない人間なんて、いる訳が無いんだ
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