0人が本棚に入れています
本棚に追加
「幸せに笑っている奴は、傷ついた奴の心に入ってはいけない。励ますつもりでも、反って余計に傷つける」
ヒカサはいったん話を止めて、息を一回吸うと、この生徒会に入る“運命”という条件に最後の言葉を加えた。
「心に深い闇と暗い闇を持つ、辛い過去を持った者。それが、生徒会に入る“運命”という条件だ」
「………条件は分かりました。それで何故私が………?」
“深い闇と暗い闇”“辛い過去”忘れられる訳がない過去が冬海にはある。
―でも、何故初対面のこの人達が………?―
「知っているんですか?」
震える声で尋ねる。
「知ってるの?私の過去………。なんで?なんで?………」
もう一度、震える声で尋ねた。もう、冷静な自分をコントロール出来ないでいた。
最初のコメントを投稿しよう!