begin heart

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途方にくれていると、ふと何故か後ろがざわついているのに気がついたが、 ―今はそんなのどうでもいい。今は、クラスの謎を解明するのが大切だ。制度ぐらい知っておけばよかった― 制度を知っていない事を軽く後悔していた時、誰かが肩をトントン、と叩いた。 それに振り返ると、ピンク色の髪をツインテールにした少女が私を見ていた。 「西城………冬海さん?」 「えっ?うん。そうだけど」 西城冬海とは、私の名前だ。 「女子生徒会室までついてきてください」 「えっ、なんで?」 「いいからついて来て下さい」 「はぁ、分かりました」 少女についていき、半ば強引に女子生徒会室に向かう。 ―この子って、生徒会挨拶にいた子だよね?ってことは生徒会役員?何の用だ?― そう思いながらじっと見ていたら 「どうかした?」 「へっ?」 「じっと見てるから気になってさ」 「いや、生徒会の方が何の用かなと………」 「知りたい?」 ニコニコしながら問い掛けてくる少女に、うん、と答える。
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