0人が本棚に入れています
本棚に追加
途方にくれていると、ふと何故か後ろがざわついているのに気がついたが、
―今はそんなのどうでもいい。今は、クラスの謎を解明するのが大切だ。制度ぐらい知っておけばよかった―
制度を知っていない事を軽く後悔していた時、誰かが肩をトントン、と叩いた。
それに振り返ると、ピンク色の髪をツインテールにした少女が私を見ていた。
「西城………冬海さん?」
「えっ?うん。そうだけど」
西城冬海とは、私の名前だ。
「女子生徒会室までついてきてください」
「えっ、なんで?」
「いいからついて来て下さい」
「はぁ、分かりました」
少女についていき、半ば強引に女子生徒会室に向かう。
―この子って、生徒会挨拶にいた子だよね?ってことは生徒会役員?何の用だ?―
そう思いながらじっと見ていたら
「どうかした?」
「へっ?」
「じっと見てるから気になってさ」
「いや、生徒会の方が何の用かなと………」
「知りたい?」
ニコニコしながら問い掛けてくる少女に、うん、と答える。
最初のコメントを投稿しよう!