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暗い夜道。 冬に近くなってきたので夕方位の時間帯でも辺りは真っ暗になる。 急ぎ足で家へと急ぐ宮岡夏希<ミヤオカナツキ>は今、交差点の前で悩んでいた。 右を行けば遠回りだが明るい道。 左を行けば近道だが人が少ない公園を通らなければならないし何より暗い。 …走れば大丈夫、だよね 夏希はふぅ、と一息ついて斜めに下げているかばんを肩にかけ直すと走り出した。 いや、走り出そうとして止まった。 …何あれでっかい何かがもぞもぞしてるんですけど!? 夏希の視線の先には公園の草の茂み…ではなく。 毛布を被った何か。
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