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「あの…お腹減ったんですか?」
「…ん。」
夏希が尋ねると、男は首を縦に振って肯定した。
どうしよう。聞いた手前引けなくなっちゃった…
何か食べ物はないかとかばんを漁る。
果たして、出てきたのは菓子パン。
昼に購買で買ったのだが、食べきれなかったやつだ。
「これで良ければ…食べますか?」
「それ…購買のだ」
「そうですよ……え?」
何で…この人購買のパン知ってるの?!
ビリッと袋を破ってパンをかじる男をよく見れば、夏希が付けているリボンと同じ生地。
まさか、こんなとこで寝てる人が同じ学校の生徒だったなんて…ありえない!!!
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