2人が本棚に入れています
本棚に追加
「うん ごちそうさま」
「あ、はい…じゃなくて!!!」
どうしてこの人とはこんなにも会話が噛み合わないのだろうか。
「先輩! どうしてこんなところで寝てたんです? しかも毛布なんかに包まって!!」
「うーんと 俺捨てられたっぽい?」
初めて会話が成立しました。感動です。 で す が
疑問形はどういうことなんでしょうか…?
「なんですか、ぽいって」
「だって覚えてないんだもん…多分」
「いや、多分はないでしょ」
夏希は溜息を一つつくと、裕之の瞳をジッと見つめた。
目は口ほどに物を言うとよく言うから。
…なんて分かるわけないじゃん。
目が泳いでる訳でもないし、逸らす訳でもない。
むしろ見つめ返されているような…
「あのさ、お願いがあるんだけどいいかなぁ」
最初のコメントを投稿しよう!